Q) 庖丁の柄の部分は、ゴシゴシ洗っても良い物でしょうか?それと我が家では、食器乾燥機を
使っているのですがそこには庖丁を入れるスペースがあるのですが、入れても良い物でしょうか?
00.11.7 M.Tさんより
A) 2点のご質問ですが、どちらも良くありません!
まず洗うということは、衛生上大切な事ですが、柄に水分を余計に染み込ませる結果になり
又、食器乾燥機に入れますと、今度は乾燥しすぎてしまいます。庖丁の柄は、特に和包丁
場合、朴の木を使い、洋包丁の場合は紫檀、黒檀、合板など使われています。
合板の場合はさほどでもありませんが、それでもどの素材も木ですからその寿命は、
濡らしすぎたり、乾かしすぎたりしますとかなりの確率で、短くなってしまいます。このように
自然素材を使った物に関しては「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉が当てはまるものです。
庖丁は、柄がしっかりしていないと長く使えませんので気をつけて下さい。
Q) 私の使っている庖丁は、ハガネなのですがちょっと気を抜くとすぐ錆びてしまいます。
何か簡単な、ハガネの庖丁の手入れの仕方があったら教えてください。
00.10.9 Y.Kさんより
A) 元来、ハガネの庖丁の錆びは、二つの要因が重なる事で出やすくなります。
一つは「湿気(水分)」もう一つは「切った食材の油分、アク」です。出てしまった錆びは、
クレンザー(粉、液体)で丹念に磨き落とさないと、取れませんが、それを出さない為に台所で
誰でも使っている キッチンペーパーを使うのが手軽でお勧めです。
特に、酸、塩分が多い食材の時には、切り終わる度に水洗いがこまめに必要ですが、それ以外は
食事の支度が終りましたら、まず蛇口の下で庖丁をスポンジではさみ、軽く洗い流したらキッチン
ペーパーで 2回ほど乾拭きをして下さい。それだけで錆びはほとんど防げるはずです。
乾拭きが錆びを出さない為に必要なのは、ほとんどの方が知っているのですがそれに使っている
フキン(吸水性の良いふきん)は、使う際に必ず乾いている状態だとは限りませんし、油分は
なかなか取ってくれません。それに比べ キッチンペーパーは、吸水性、吸油性に大変優れて
使い捨てですので、いつも乾いているのでお勧めです。
尚、誠に勝手ながらお返事には、2~3週間頂いておりますのでご了承下さい。